点字技術に関する資格【点字技能師検定】
点字技能師検定とは、社会福祉法人 日本盲人社会福祉施設協議会が行う点字に関する
知識や技術を認定する為の公的資格試験の事を言います。
平成20年に厚生労働省が発表した障害者白書の統計データによると、日本国内に視覚障害認定を受けた方はおよそ31万人を超えると言われています。
数多くの視覚障害を持つ方達が様々な情報の入手や交流手段の一つとして使用している
のが点字です。
点字とは、盛り上がった点の集合によって文字や数字を表しており、その膨らみを触覚で
読む方法です。
缶入り酒類のプルトップ脇に酒類である事を表記されている物等を目にした方も
多くいらっしゃると思います。
視覚障害を持つ方が酒類の誤飲を防ぐ為に表記されており点字の代表例とも言えるでしょう。
視覚障害を持つ方が安心して生活出来る福祉環境を整える為にも、点字技能師のお仕事は福祉に携わる方の点字に関する知識やスキルが必要とされています。
点字が社会的に広く認知されるだけではなく、更に点字の質向上を図る事で視覚障害を
持つ方へ的確且つ正確な情報の提供をしなければなりません。
点字知識・技術に関するスペシャリストとして認定する為の公的資格試験、それが
「点字技能師検定」なのです。
受検資格:以下の通りです
1.社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会(日盲社協)にて労働し且つ3年以上の
点字資料制作従事者
2.社会福祉法人日本盲人会連合にて労働し且つ3年以上の点字資料制作従事者
試験日程:11月
試験地域:東京都・京都府
試験内容:以下の通りです
【学科試験】
1.障害者福祉に関する知識
2.視覚障害者福祉に関する知識
3.視覚障害者の教育に関する知識
4.国語の文法的理解と読解力に関する知識
5.点字の基礎と歴史・表記法に関する知識
【実技試験】
1.点字化技能試験(日本語点字表記に関する点字化技能)
・墨字使用者…墨字文を点字化
・点字使用者…墨字文を音声化したカセットテープを聞いて点字化
2.校正技能試験(日本語点字表記に関する校正技能)
・墨字使用者…
点字化された文章と墨字原文を照合し点字化された文章内に存在する点字表記上の
明らかな誤りを点字校正表の形式で解答
・点字使用者…
点字化された文章と墨字原文を収録したカセットテープの音声と照合し点字化された
文章内に存在する点字表記上の明らかな誤りを点字校正表の形式で解答
点字技能師検定は、視覚障害者福祉や点字等を主体とした学科試験と点字化・校正技能に関する実技試験の2種類に合格しなければなりません。
晴眼者(視覚に障害を持たない方)は通常筆記する文字(墨字)を使用し、視覚障害を持つ方は点字での解答となります。
近年の技術進化により、パソコンを用いて容易に点字を表現出来るプリンター等が存在して
いる為、試験会場へ持ち込む事が可能な点字機材は点字器・点字タイプライターに
限定されています。
受検の際はくれぐれも注意しましょう。
点字技能師検定資格は、主に福祉に関する現場で役立てられています。
点字技能師の資格はあくまでも、点字の知識や技能を認定する為の補足的な資格に
過ぎませんが、この資格を取得する事により介護福祉士や看護師として従事する場合に
強い味方となる資格です。
介護福祉士国家試験や看護師国家試験等と併用して取得すれば、現場でのスペシャリストとして大いに活躍する事が出来るでしょう。
2008年12月16日 18:33|医療福祉・教育系の資格