クレーン・デリックの運転技術に関する資格【クレーン・デリック運転士免許試験(限定なし)】

クレーン・デリック運転士免許試験(限定なし)とは、厚生労働省認定機関である社団法人
安全衛生技術試験協会が行うクレーン・デリック技術者として認定する為の国家資格
試験の事をいいます。

高所作業や建築現場、港湾作業等での業務には様々な重機が活用されています。
特に巨大な物を移動・運搬する作業で活躍しているのが、クレーンやデリックと呼ばれる重機です。

固定して動力による荷物の吊り上げをし且つ水平に運搬出来る重機の事をクレーンと
言います。
これに対し、本体とは別に設置されている原動機から繋がっている幾つかのワイヤで
本体ブームを操作して上下に吊り下げを行う装置がデリックです。

デリックという重機名はあまり耳慣れない方もいらっしゃるかもしれません。
元々は17世紀頃にイギリスで発明された重機で、発明当初は人力でウインチを巻き上げる事で吊り下げする装置であり、当時は主に絞首刑執行の際に死刑囚を吊るし上げる事を目的として使用されていました。
デリックという名称は、死刑執行人デリックの名前に由来していると言われています。

クレーンとデリックは別々の重機である事から、かつてはクレーン運転士免許試験と
デリック運転士免許試験の2つに分かれていましたが、平成18年の改正により
2つの免許が1つに統合されています。
クレーン及びデリックは巨大な荷物を動かしますので、操作を誤れば非常に重大な事故に
発展する恐れもあります。
その為、豊富な知識や実務スキルが必要である事は言うまでもないでしょう。

全てのクレーンやデリックを運転するスペシャリストとして認定する為の国家資格試験、それが「クレーン・デリック運転士免許試験(限定なし)」なのです。


受検資格:本人確認証明書(※)をお持ちであればどなたでも受検できます

※本人確認証明書とは…

氏名・生年月日・住所を確認出来る書面の事をいいます

1.住民票(原本のみ)
2.健康保険被保険者証コピー(表裏)
3.労働安全衛生法関係各種免許証コピー(表裏)
4.自動車運転免許証コピー(表裏)
5.その他氏名・生年月日・住所が記載されている身分証明書等のコピー

試験免除:以下の通りです

【対象者】

1.クレーン運転実技教習(床上運転式クレーンを用いて行うものを除く)を受講し、修了日から
 起算後1年以内の者
2.鉱山においてつり上げ荷重が5トン以上のクレーン(床上操作式クレーン及び床上運転式
 クレーンを除く)の運転業務に携わった一ヶ月以上の実務経験者(※)
3.床上運転式クレーンを用いて行うクレーン運転実技教習をを受講し、修了日から起算後
 1年以内の者
4.鉱山においてつり上げ荷重が5トン以上の床上運転式クレーンの運転業務に携わった
 一ヶ月以上の実務経験者(※)
5.クレーン・デリック運転士(限定なし)の学科試験に合格し、学科試験実施日から起算後
 1年以内の者
6.クレーン・デリック運転士(クレーン限定、床上運転式クレーン限定)の学科試験に合格し
 学科試験実施日から起算後1年以内の者
7.クレーン・デリック運転士<クレーン限定>免許を保有者(旧クレーン運転士免許を含む)
8.クレーン・デリック運転士[床上運転式クレーン限定]免許保有者
 (旧クレーン運転士<床上運転式限定>免許を含む)
9.移動式クレーンまたは揚貨装置運転士免許保有者
10.旧デリック運転士免許保有者
11.床上操作式クレーン運転技能講習修了者
12.小型移動式クレーン運転技能講習修了者
13.玉掛け技能講習修了者

※経験者とは…

鉱山保安監督局長(または鉱山保安監督部長)のより交付された作業に必要な技能技術を
持つ者である事を認める有資格証明書保持者をいいます

【対象科目】

<1・2>
実技試験:全て

<3・4・11・12・13>
実技試験:運転のための合図

<5>
学科試験:全て

<6>
学科試験:原動機及び電気に関する知識/力学に関する知識

<7>
実技試験:全て
学科試験:原動機及び電気に関する知識/力学に関する知識

<8>
実技試験:運転のための合図
学科試験:原動機及び電気に関する知識/力学に関する知識

<9・10>
実技試験:運転のための合図
学科試験:力学に関する知識

試験日程:毎月(ただし、東北センターのみ偶数月に実施)

※実施月は変更になる場合もありますので、詳しくは協会へお問合わせ下さい

試験地域:北海道・宮城県・千葉県・愛知県・兵庫県・広島県・福岡県

※各センター地区毎に出張試験も実施されていますので、詳しくは協会へお問合せ下さい

試験内容:以下の通りです

【学科試験】

※出題範囲…

クレーン関係知識/デリック関係知識/クレーン関係法令/デリック関係法令全て

※出題科目…

・クレーン及びデリックに関する知識
・関係法令
・原動機及び電気に関する知識
・クレーンの運転のために必要な力学に関する知識

【実技試験】

※出題範囲…

クレーン関係知識/デリック関係知識/クレーン関係法令/デリック関係法令全て

※出題科目…

・クレーンの運転
・クレーンの運転のための合図


クレーン・デリック運転士(限定なし)のお仕事は港湾工事や高層ビル建設等の現場で主に
活躍しています。
クレーン・デリック運転士の資格はクレーンのみまたは床上運転式クレーンのみに限定されている物もあります。
目指す業界に併せて選択肢がありますが、ジャンルを問わない活躍と資格手当による
収入アップを目指すなら、本資格を取得する事が望ましいでしょう。

平成19年に実施された試験結果統計によると、学科試験合格率 55.6% 実技試験合格率 45.3%である事から、真剣に取り組めば比較的挑戦しやすい資格試験と言えるでしょう。
26,000名を超える方がこの試験にチャレンジしていますので、建設業界を目指すなら
本資格を取得して損はないと言えそうです。
クレーンとデリックの両方を運転出来る資格を取得する事で、技能スペシャリストとして大いに活躍出来る事でしょう。

2009年01月08日 17:10|技術・電気系の資格・環境・安全系の資格

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