通訳案内士(guide-interpreter)

通訳案内士とは、外国観光客にあわせた他国語を利用してツアーガイドを行うお仕事の事をいいます。

国際観光振興機構(JNTO)が平成19年に発表している統計資料によれば、同年に海外から日本へ
訪れた観光客数は、およそ834万人を遥かに超えているそうです。
外国人観光客は全てが日本語に精通している訳ではありませんので、言葉の壁により不便さを感じる
事もあるでしょう。
こうした場合において、頼りの綱となるのは観光ツアーガイドの存在です。
観光ツアーガイドは様々な歴史や文化、現在の街並み等を観光客に案内する事が主な役割です。
近年は外国人客を中心としたツアーも少なくありませんので、語学スキルを持ったツアーガイドは
欠かせない人材とされています。

多国語を用いて観光案内や通訳を行うスペシャリスト、それが「通訳案内士」なのです。


「通訳案内士になるためには?」


通訳案内士になるためには、まず様々な言語を自由に操るスキルが必要です。
世界共通語である英語スキルを認定する為のTOEIC Bridge(R)での語学力の向上やアジア圏にも強い中国語や韓国語など、複数ヶ国語を話せるようになる事が理想的です。

通訳案内士として活躍する為には、国土交通省 日本政府観光局 国際観光振興会が行う通訳案内士試験に合格し資格を取得しなければなりません。
試験は筆記試験及び口述試験の2つの試験が行われています。


<筆記試験>

・英語を含む10ヶ国語の内1ヶ国語を選択して外国語記述筆記試験
・日本語問題によるマークシート式試験

<口述試験>

・筆記試験で選択した外国語を用いた通訳案内を行うコミュニケーション実演


平成19年に行われた試験結果統計によれば、全ての外国語を含む受験者数9,245名に対し合格者数1,905名とされており、平均合格率20.6%の少々難関な試験です。
通訳案内士としてのお仕事に従事する為には、通訳案内士法に基づき、資格を取得しない方が業務に従事する事は法的に認められておりません。
通訳案内士は名称独占資格に指定されていますので、資格を持つ方のみに与えられる名誉称号に
なります。
旅行ガイドとして従事する場合において無資格の方を通訳ガイドとして従事させる事は旅行業法でも
罰せられる対象となります。

通訳案内士としてのお仕事に従事する為には、全日本通訳案内士連盟や日本観光通訳協会などに
登録し紹介を得るか、旅行会社に入社して専属の通訳ガイドとして従事する方法があります。
通訳案内士のお仕事は語学を用いて唯話すだけではなく、観光客のニーズに合わせコミュニケーションを取りながら楽しく正しい知識を伝えなければなりません。
母国語ではない言葉を操りながらお客様を喜ばせるお仕事ですので、観光に関するスキルは元よりウィットに富んだボキャブラリーも必要となりますので、豊富な経験や知識が必要となるでしょう。

通訳案内士の収入はおよそ1日あたり3万円程度の為比較的低賃金ですので、豊富な経験を積み
旅行会社に就職して従事するとよいでしょう。
また国内旅行業務取扱管理者の資格等も合わせて取得する事により、資格手当の受給等も見込まれますので平均年収増額に繋げる事が出来そうです。
外国人旅行客の入国数は年々増加の傾向を辿っており、旅行会社にとって外国語が堪能な旅行ガイドは欠かせない人材のひとつです。
様々な旅行業スキルや経験を経る事により即戦力となる逸材として現場で大いに活躍する事ができる
でしょう。

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